USDTカードのチャージがpendingで止まるのは、サポート窓口に届く問い合わせの中で最もよくあるケースの一つだ。ほとんどの場合、発行会社側の障害ではなく「ブロック確認数がまだ足りない」または「チェーンを間違えた」のどちらかが原因である。サポートに連絡する前に、以下の4ステップで自分で確認すれば大抵は解決できる。
ステップ1:ブロックエクスプローラーでtx hashを確認する
ウォレットや取引所の出金履歴を開き、そのチャージのtransaction hashをコピーして、該当するチェーンのエクスプローラー(TRC20ならTronscan、ERC20ならEtherscan)に貼り付けて検索する。
- 見つからない/pending表示:トランザクションがまだパッキングされていない状態。ウォレット側の問題なので、待てば良い。
- Success表示だが確認数が不足している:ブロック確認を待ち続ける。
- Success表示で確認数も十分だが、カードの残高が変わらない:ステップ2、3に進んで確認する。
ステップ2:チェーンが正しいか確認する
USDTはマルチチェーン資産で、最も一般的なのはTRC20(TRON)とERC20(Ethereum)の2つだ。カード側は、発行会社が指定したチェーンの入金アドレスしか認識しない。
- 取引所でTRC20を選んだのに、実際にチャージしたのが発行会社のERC20アドレスだった場合 —— 資産は誰も紐付いていないアドレスに届いてしまい、発行会社側では確認できない。
- BSC(BEP20)を選んでTRC20アドレスにチャージした場合 —— アドレス形式が非互換なため、多くはそのまま失敗する。ERC20アドレスがBSCでも再利用される形式の場合、資産はオンチェーン上に存在するが、カード側には自動反映されない。
カードごとに対応チェーンは異なるので、公式のチャージページに表示されている「チェーン/Network」の案内を厳密に一致させる必要がある。カードごとのチェーン対応の違いについては、/cards/mpcard と /cards/redotpay のチャージ案内を参照してほしい。
ステップ3:十分な確認数を待つ
多くの人は「ブロックエクスプローラーでSuccess表示になればすぐ反映される」と思っているが、発行会社はブロックの巻き戻し(reorg)によって入金が取り消されるリスクを防ぐため、追加の安全確認数を要求している:
- TRC20:おおよそ20〜50確認、約10分。
- ERC20:12確認以上、約3分だが、ガス代が混雑している時はパッキング自体がもっと遅くなることもある。
- BSC/Polygonなど:発行会社ごとにポリシーが異なり、一般的には15〜30確認程度。
オンチェーンの確認数が十分でも、カード側にまだ反映されていない場合は、さらに10〜15分待ってみてほしい。システム側の入金反映処理には一定のポーリング間隔がある。
ステップ4:tx hashを添えてサポートに連絡する
それでも反映されない場合は、サポートに問い合わせよう。サポートは必ずtx hashを求めてくる —— hashがなければ調査できない。以下の情報を一緒に送ること:
- tx hashの全文
- チャージしたチェーン(TRC20/ERC20/その他)
- チャージ先だと思っていたカードのアカウントメールまたはID
- ブロックエクスプローラーのスクリーンショット
チェーンを間違えた場合が最も厄介なケースだ:アドレス形式が同じチェーン同士(例:Ethereumメインネットとウォレットアドレスを共有するBSC)であれば、発行会社が手動対応で取り戻せる場合もあるが、それなりの手数料がかかる。形式が完全に異なるチェーン(例:ERC20を誤ってTRC20アドレスに送った場合)は、基本的に取り戻せない。
編集部のアドバイス
やるべきこと:チャージの度に、取引所の出金画面と発行会社の受取画面でアドレスとチェーン種別を一字一句照合すること。あるカードを初めて使う場合は、まず10〜20 ₮の少額でテストし、反映を確認してから大きな金額を送るようにしよう。
やってはいけないこと:pending中に何度もチャージを繰り返さないこと。また、サポートの返信が遅いからといって、tx hashを公開グループに投稿して助けを求めないこと。詐欺師がサポートを名乗って接触してくることがある。サポート情報は発行会社の公式サイトか公式アプリ内の窓口のみを信じるようにしよう。
関連記事:U カードとは何か、発行会社の破綻リスク。